アメリカのインターネット・アーカイブが推進する世界標準の電子出版配信インフラ構想”BookServer”について、『マガジン航』ではこれまでに何度か紹介してきましたが、ボイジャーがこのプロジェクトの正式メンバーとして参加し、この構想を共同で推進することに合意したとの発表が、昨日行われました(報道資料はこちら)。
インターネット・アーカイブは1996年の設立以来、180万冊を超える電子化された書籍のファイルをはじめ、音楽・音声記録、映像、ソフトウェア、さらに1,500億ものWebページ(Wayback Machineとして有名)を収集してきましたが、それらに加えて「全ての人々が利用できる、電子出版の貸出と販売を可能とする規格(アーキテクチャー)」づくりを推進しています。昨年10月に発表されたこの構想の名前が”BookServer”です。
すでにこのプロジェクトには、アドビやオライリーのほか、米国最大の取次会社(ホールセラー)のイングラム、トロント大学、アマゾンのライバルとも目されるカナダのKoBoなどが参加しており、ボイジャーは日本からの初の参加メンバーになります。
BookServerの日本での展開については、今後とも『マガジン航』で報告してまいります。興味のある方はぜひ、以下の過去記事もご覧ください。
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・“BookServer”これは驚き!
・Bookserver訪問記
執筆者紹介
- フリー編集者、文筆家。「シティロード」「ワイアード日本版(1994年創刊の第一期)」「季刊・本とコンピュータ」などの編集部を経て、2009年にボイジャーと「本と出版の未来」を取材し報告するウェブ雑誌「マガジン航」を創刊。2015年より編集発行人となる。著書『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、共編著『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)、『編集進化論』(フィルムアート社)ほか。
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