友人たちと4人で住んでいた三階建ての一軒家から、木造二階建てのボロアパートへ、2000冊近くの蔵書を移したところ、床が完全に本で埋まってしまった。その様子を写真に撮り、ネット上に公開したところ、まったく違う意見を同時に寄… 続きを読む
カテゴリー「連載企画」の記事一覧
第1回 本で床は抜けるのか
2012年4月17日posted by 西牟田靖
木造二階建てアパートの二階にある4畳半の部屋に仕事場を移したところ、畳がすべて荷物で埋まってしまった。部屋の壁際三辺は立て掛けた本棚や分解した机で覆われ、部屋の大部分を占めるそれ以外のスペースは高さ約30センチの本の束で… 続きを読む
5 本の電子化はいつはじまったか?
2010年11月26日posted by 津野海太郎
ここでもういちど「書物史」運動について――。 この運動の起りは一九三〇年代のフランスで開始されたアナール学派の歴史学にあったようです。マルクス主義史学をふくむ従来の歴史学が戦争や政治などの大きな事件を重視したのに対して、… 続きを読む
4 若者が本を読まなくなった
2010年10月30日posted by 津野海太郎
それでも、いざそう考えてふり返って見ると、森、アドルノ、藤田といった人たちの批判もふくめて、急激な成長がみずからの終りを準備し、この黄金時代はいずれ崩れるしかないんじゃないかという予感が、一九五〇年前後から、けっこう多く… 続きを読む
3「読者ににじり寄る」ことと「自分を大切に思う」こと
2010年9月9日posted by 津野海太郎
しかし残念ながら話はそこでは終わりません。つまり、われわれの「本の黄金時代」はたんにピカピカ光り輝いていただけでなかった。じつはその背後に、暗い、ちょっと情けないみたいな一面をも併せもっていたということです。 印刷は「同… 続きを読む