カテゴリー「連載企画」の記事一覧

小高の本屋、フルハウスに行ってきた

2019年6月6日
posted by 仲俣暁生

昨年の4月9日、小説家・劇作家の柳美里さんが福島県南相馬市の小高区内に「フルハウス」という小さな本屋を開業した。〈旧「警戒区域」を「世界一美しい場所」へ〉と呼び掛けたクラウドファンディングによって得た資金(約890万円)… 続きを読む

民主主義を支える場としての図書館

2019年5月4日
posted by 仲俣暁生

「図書館」という言葉から最初に連想するものはなんですかと問われたなら、本の貸出、新聞や雑誌の閲覧、調べもの、受験勉強……といったあたりを思い浮かべる人が多いのではないか。もしそこに「民主主義」という言葉が加わったら、はた… 続きを読む

第8回 中国に見る新しいマンガ・コンテンツの波

2019年4月16日
posted by 中野晴行

改革は「周縁」から起きる 多くの場合、大きな変革は中心からではなく周縁から始まる。マンガ産業も同じである。 思えば戦後の日本マンガの変革は出版の中心地・東京からではなく、大阪から始まった。戦後まもなく手塚治虫を祖として始… 続きを読む

21世紀に万葉集と出会い直す

2019年4月7日
posted by 仲俣暁生

新しい元号の典拠となった効果で、万葉集関連本が売れているという。さっそく地元の町の本屋に出かけてみたら、岩波文庫の『万葉集(一)』と岩波新書の斎藤茂吉『万葉秀歌』(上下巻)が見つかった。新元号の典拠である第5巻「梅花の宴… 続きを読む

「新元号」の前夜より

2019年4月1日
posted by 藤谷 治

第14信(藤谷治から仲俣暁生へ) 仲俣暁生様 前回のお手紙をいただいたのが2019年3月28日で、僕がこれを書いているのは3月31日です。29日には荻窪でお会いして、マキューアンの『贖罪』について楽しくお話ししました。 … 続きを読む