第32信(仲俣暁生から藤谷治へ) 藤谷治様 5月の連休前に偶々手に入れたレイモンド・チャンドラーの新訳版『長い別れ』(田口俊樹訳、創元推理文庫)が思いのほか新鮮で面白く、SNSでもつぶやいたとおりゴールデンウィークはこの… 続きを読む
連載「往復書簡:創作と批評と編集のあいだで」
小説家の藤谷治氏と本誌編集発行人の仲俣暁生が、出版や文学の現状と未来について往復書簡のかたちで語り合う連載企画です。
過去から届く未来の荒廃
2022年5月7日posted by 藤谷 治
第31信 藤谷治から仲俣暁生へ 仲俣暁生様 前にお便りを差し上げてからふた月ほど経ちましたが、ロシアのウクライナ侵攻はまだ続いています。前便で僕は判らないと書きました。今や混迷は言いようのないほど醜悪の度を増しています。… 続きを読む
戯画よりもグロテスクな
2022年3月1日posted by 藤谷 治
第30信(藤谷治から仲俣暁生へ) 仲俣暁生様 仲俣さん、僕には判らないのです。僕がこの戦争についても、スラブ人の歴史や文化についてもほとんど何一つ知らないからでもあるでしょうけれど、もしかしたらこれは、世界中の誰もが判ら… 続きを読む
遠景と日常
2022年2月27日posted by 仲俣暁生
第29信(仲俣暁生から藤谷治へ) 藤谷治様 新作『ニコデモ』の感想をお伝えしようと思っているうちに、ロシアとウクライナの間で戦争が始まってしまいました。「戦争が始まった」といっても、ネットやテレビを経由して流れてくる情報… 続きを読む
歴史という遠景について
2022年1月24日posted by 藤谷 治
第28信(藤谷治から仲俣暁生へ) 仲俣暁生様 「マガジン航」の再起動、おめでとうございます。ご苦労も多いでしょうけれど、読者としても書き手としても、やはりこういうフィールドがあるのは嬉しいことです。 しかし一年間このやり… 続きを読む