AP通信の報道などによると、フランクフルト国際ブックフェアの会場において15日(現地時間)、グーグルはGoogle Edtionsと名づけた電子書籍をオンラインで販売するサービスを、2010年前半に40万から60万タイトルの規模で開始すると発表した。
同社のトム・ターベイの説明によれば、読者は携帯電話から電子書籍リーダーにいたる、ウェブブラウザをもつ各種の機器でアクセスしてコンテンツを購入し、読むことができる。電子書籍はグーグルが直接販売するだけでなく、他の小売りサイト経由でも販売される。AP通信の報道は、「顧客の大半は電子書籍をグーグルではなく、パートナーとなる小売りサイトで購入するだろう。我々は電子本の取次業者である」とターベイが語ったことを伝えている。
アメリカでは来週20日にも大手書店のバーンズ&ノーブルが、電子書籍用の端末を発表すると噂されている(電子ペーパーと液晶画面をもつその端末の写真がギズモードでスクープされている)。先行するアマゾンのキンドルを追って、電子書籍ビジネスにおける各社の主導権争いが、今後激化していくと思われる。
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