ローカルメディアで〈地域〉を変える〜
「マガジン航」主催のメディア塾を開講します

2016年6月21日
posted by 「マガジン航」編集部

不特定多数のマスマーケットに向けた中央発信型のメディアが機能しなくなりつつある一方で、地域やコミュニティに根ざした”ローカルメディア”が各地で活況を呈しています。こうしたローカルメディアはたんにコンテンツが魅力的であるだけでなく、その存在が新たな人の交流や、新しい地域ビジネスを生みつつあります。

「マガジン航」ではこうした動きに積極的にかかわる人を支援・育成するため、連続セミナー「ローカルメディアで〈地域〉を変える」を7月より全3回の予定で開催いたします。


ローカルメディアで〈地域〉を変える(全3回)

《本セミナーのポイント》

・ローカルメディアが「問題解決のツール」であることを知る。
・メディアをつくることで、コミュニティのアイデンティティを強化する。
・地域文化を醸成し、東京中心の文化のあり方を相対化する。
・成功例から得られる教訓・方法論を共有し、「教材化」する。

《本セミナーに参加していただきたい方》
・地方自治体の首長、まちづくり事業担当職員
・地域に根ざした中小企業の経営者、広報担当者
・まちおこしや地域活性化、地域ブランディングにかかわる実務者
・ローカルメディアの制作・編集にかかわる実務者

このセミナーでは日本各地でローカルメディアの実践に関わる方を講師に迎え、テーマごとに具体的な方法論をうかがいます。全三回を通して受講いただくことで、ローカルメディアを運営する上でのノウハウが学べます。モデレーターは『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)の著者・影山裕樹と「マガジン航」編集発行人の仲俣暁生がつとめます。

第一回は、下記のとおり開催いたします。


第一回「持続可能なまちづくりにメディアを活かす」

ローカルメディアをどのように運営すれば、持続的なまちづくりに寄与し、地域文化を活性化することができるのか? セミナーの初回では城崎温泉で知られる兵庫県豊岡市にある「城崎国際アートセンター」の館長で、地域の若手経営者が運営するNPO法人「本と温泉」の設立にもかかわられた田口幹也氏と、コミュニティ・トラベル・ガイド「三陸人」「福井人」「海士人」などの制作・デザインで知られる「(社会の課題に、市民の創造力を。)issue+design」の小菅隆太氏を講師にお迎えします。

日時:7月28日(木)14:00-18:00(開場は13:30)
会場:devcafe@INFOCITY
渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル16F
http://devcafe.org/access/
(最寄り駅:東京メトロ・表参道駅)
定員:40名【10席追加しました】
受講料:8,000円(分科会・交流会への参加費込み)

※受講申し込みはこちらから。
http://peatix.com/event/177662/

講師:
田口幹也氏
小菅隆太氏

《当日のタイムテーブル》
◎各登壇者による講演(各45分)
14:15〜15:00 田口幹也さん講演
15:05〜15:50 小菅隆太さん講演
15:50〜16:20 モデレーターを交えたディスカッション
(休憩)

◎分科会〜交流会
16:30〜17:15 分科会
17:15〜18:00 交流会

◎登壇者プロフィール

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田口幹也(たぐち・みきや)
城崎国際アートセンター 館長兼広報・マーケティングディレクター)
1969 年豊岡市日高町生まれ。上智大学法学部卒業。30代はベンチャーの起業、ショップのオープン、サッカー専門紙の立ち上げ等を友人からの相談を機に経験、企画やPR、営業などの雑多なキャリアを積む。2011年の東日本大震災を機に、23 年間の東京生活を終え豊岡市にUターン。2012年頃より、子育てのかたわら、市の広報・PR等の”おせっかい”を行う。
2014年4月より現職。城崎温泉街在住。

NPO法人「本と温泉」が開発した城崎温泉だけで買える「本」。

NPO法人「本と温泉」が開発した城崎温泉だけで買える「本」。

城崎国際アートセンター外観 ©西山円茄

城崎国際アートセンター外観 ©西山円茄


小菅隆太(こすげ・りゅうた)
「社会の課題に、市民の創造力を。」issue+design所属。広報・PR担当)。
1975年神奈川県川崎市生まれ。東海大学法学部卒業。「地域に住まう魅力的な人々と出会う旅」をテーマにした旅のガイドブック、コミュニティ・トラベル・ガイドシリーズ「三陸人」にて、クラウドファンディングによる資金調達や、書籍の世界を丸ごと体感できる「三陸人カフェ@東京」企画、さらには、同シリーズ初となるオンラインマガジン「新宮人」のディレクションを担当。群馬県嬬恋村観光大使、“妻という最も身近な赤の他人を大切にする人が増えると世界は平和になるかもしれないね“をスローガンとする「日本愛妻家協会」の主任調査員として、地域の枠を超え精力的に活動中。

コミュニティ・トラベル・ガイド・オンライン「新宮人」

コミュニティ・トラベル・ガイド・オンライン「新宮人」 http://communitytravel.jp/shingu/

日本愛妻家協会(群馬県嬬恋村)

日本愛妻家協会(群馬県嬬恋村) 
http://www.aisaika.org/

◎モデレーター・プロフィール
影山裕樹(かげやま・ゆうき)
1982年生まれ。編集者、プランニング・エディター。「スタジオボイス」、フィルムアート社編集部などを経て独立。アート/カルチャー書のプロデュース・編集、ウェブサイトや広報誌の編集のほか、各地の芸術祭やアートプロジェクトに編集者/ディレクターとして関わる。著書に『大人が作る秘密基地』(DU BOOKS)、『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)。「NPO法人 芸術公社」メンバー。「マガジン航」にて「ローカルメディアというフロンティアへ」を連載中。

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仲俣暁生(なかまたあきお)
1964年生まれ。編集者、文筆家。「マガジン航」編集発行人。「シティロード」「ワイアード日本版(1994年創刊の第一期)」「季刊・本とコンピュータ」などの編集部を経て、2009年にボイジャーと「本と出版の未来」を取材し報告するウェブ雑誌「マガジン航」を創刊。2015年より編集発行人となる。著書『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、共編著『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)、『編集進化論』(フィルムアート社)ほか。

第二回目以降は、以下のテーマを予定しています。

■第二回 テーマ「メディアが地域にビジネスを産み出す」
■第三回 テーマ「地域に根ざした中小企業のメディアづくり」
(登壇者は決定次第、お知らせいたします)


※このセミナーは「マガジン航」が新たにはじめる、次世代メディアのあり方を探るための実践的な取り組み、通称「メディア塾」の第一弾です。

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執筆者紹介

「マガジン航」編集部
2009年10月に、株式会社ボイジャーを発行元として創刊。2015年からはアカデミック・リソース・ガイド株式会社からも発行支援をいただきあらたなスタートを切りました。2018年11月より下北沢オープンソースCafe内に「編集部」を開設。ウェブやモバイル、電子書籍等の普及を背景にメディア環境が激変するなか、本と人と社会の関係をめぐる良質な議論の場となることを目指します。