連載「本で床は抜けるのか」

「本の重みでアパートの床が抜けてしまうのでは?」。そんな素朴な疑問から始まった「本」と「床」をめぐるルポルタージュは、取材を重ねるうちに「人」と「本」とののっぴきならない関係を詳らかにすることに。足かけ3年にわたり連載され、2015年には本の雑誌社より単行本化された人気連載【全11回・完結】。

井上ひさしの蔵書はその後、どうなったのか ── 遅筆堂文庫山形館訪問記 

2022年8月15日
posted by 西牟田靖

コロナ禍に入って2年以上がたち、感染状況が落ち着いてきた2022年の6月、僕は旅に出た。目的地は山形県。ここは僕にとって、ずっと心残りだった地域。47都道府県の中で唯一宿泊したことがなかった。それに井上ひさしの蔵書を収め… 続きを読む

ジャーナリスト・惠谷治さんの死と蔵書大頒布会

2018年8月27日
posted by 西牟田靖

引っ越したアパートの床が蔵書で埋まってしまった——というシーンから始まるエッセイ『本で床は抜けるのか』を本サイトに掲載したのが2012年。それ以来、蔵書をめぐるルポを書き続け、2015年には同名で書籍化、2018年には文… 続きを読む

その後の「本で床は抜けるのか」

2018年3月19日
posted by 西牟田靖

最初の床抜け騒ぎから6年、「マガジン航」での連載をまとめた単行本が出てから3年がたった。そしてこのたび、中央公論新社から文庫版が出ることになった。各章ごとに新しい情報を加えて更新したり、その後の動きについて記した「文庫版… 続きを読む

床の抜けない「自分だけの部屋」のその後

2015年3月2日
posted by 西牟田靖

妻が子どもを連れて家を出てからまもなく一年がたつ。それは一人暮らしを始めてからはや一年がたつ、ということでもある。去年の3月初旬といえば、別居が既定路線となっていたころだ。残された日々を淡々と、それでいて噛みしめるように… 続きを読む

最終回 床が抜けそうにない「自分だけの部屋」

2014年7月10日
posted by 西牟田靖

自宅に本棚を持ってきてからというもの、蔵書の数は格段に増えていた。ネット書店を利用し、多いときで月に30冊以上、一度に20冊近くというペースで買っていたからだ。本を書くのには資料となる本がとにかく必要となる。事実の裏取り… 続きを読む