最初から言い訳がましい話になるが、このエディターズノートは毎月、月初に書くことにしている。しかし今月はずるずると月中を過ぎても書けず、いっそのこともうやめようかとさえ思いつめた。その理由をまず最初に述べる。 崩壊後の風景… 続きを読む
連載「月のはじめに考える-Editor’s Note」
「マガジン航」編集発行人が、毎月はじめにそのときどきの話題について解説する連載コラムを開始しました。
出版をささえる「志」について
2020年1月5日posted by 仲俣暁生
あけましておめでとうございます。おかげさまで「マガジン航」は創刊11回目の新年を迎えることができました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 * * * この年末年始は、戦後の出版史にかんする本をずいぶん読んだ。い… 続きを読む
アイヒマンであってはならない
2019年12月6日posted by 仲俣暁生
今月のエディターズノートを書くのはとても気が重かった。題材は早くから決めていた。永江朗さんが『私は本屋が好きでした――あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏』(太郎次郎社エディタス)という本を出したことを知り、すぐに… 続きを読む
奥多摩ブックフィールドに行ってきた
2019年11月8日posted by 仲俣暁生
三連休の初日である11月2日、奥多摩ブックフィールドに行ってきた。しばしば「東京の水がめ」と称される小河内貯水池(奥多摩湖)の突き当りに、旧奥多摩町立小河内小学校の建物を利用した多目的スペース「奥多摩フィールド」がある。… 続きを読む
「本の未来」はすでにいま、ここにある――創刊十周年を期して
2019年10月4日posted by 仲俣暁生
「マガジン航」は2009年10月20日に創刊された。ちょうど十年の節目にあたるので、当時のことを少し振り返ってみたい。 2009年はどんな年だったかといえば、グーグル・ブックサーチ集団訴訟の余波が日本に及んだ年である。こ… 続きを読む