ブックオフの書棚にはその街の姿が現れる。今までの連載で書いてきたことだ。 先日、ブックオフ秋葉原店を訪れたときのこと。 秋葉原駅のすぐ近くにあるこの店舗は6階分あり、古本のデパートとでもいうようなたたずまい。ここまで広い… 続きを読む
連載「ブックオフは公共圏の夢を見るか」
ブックオフをはじめとする新古書店がはからずも体現している「公共性」。その積極的な価値を見出すことは、私たちをとりまく本の環境に対する見方を根底から考え直すヒントになるかもしれない。新鋭の書き手による連載、ご期待ください。
第5回 ブックオフで神隠しに遭う
2020年1月29日posted by 谷頭 和希
大人になったいま、迷子にはほとんどならない。 「ブックオフで迷子になる人」 そんな人がいるだろうか。いると思う。かくいう私がそうなのだ。さっき「私は最近迷子にならない」と書きながらなにごとかと思うだろう。しかしブックオフ… 続きを読む
第4回 『小林秀雄全作品』を売る者の悲劇
2019年12月19日posted by 谷頭 和希
思わぬ本に出会う、それがブックオフを歩く楽しみだ。そこで出会った意外な本をいったい誰が売ったのか、それはどんな経緯で売られたのか、考えると楽しみは尽きない。それもまた、ブックオフを楽しむ戦術かもしれない。そしてその奥には… 続きを読む
第3回 ブックオフを「戦術」的に考える
2019年10月17日posted by 谷頭 和希
本をめぐる新しい秩序? 随分と連載の期間が空いてしまった。 私たちはブックオフという空間について考えてきた。ここまでの議論においてうっすらと見えてきたのは、ブックオフ的空間の特殊さだ。それは、これまでの本をめぐる環境とは… 続きを読む
第2回 ブックオフ・図書館・コンビニ
2019年3月19日posted by 谷頭 和希
図書館とブックオフはどう違うのか? 前回、ぼくたちは本をめぐる風景の中に突如として入りこんできた、「ブックオフ」という奇妙な書店について、それを「図書館」としてとらえ直すことができるのではないかと考えてみた。今回からは実… 続きを読む