近年、アートイベントが盛んだ。都会でも村落部でも、それこそ日本中がアートで埋め尽くされてしまった感がある。それに伴い、イベントに招聘されたアーチストたちが現地で滞在しながら作品制作を行う「アーチスト・イン・レジデンスとい… 続きを読む
檀原照和さんによる記事一覧
「まちおこし小説」が投げかける文筆の公共性
2015年4月5日posted by 檀原照和
町に向き合って書くこと 特定の土地にこだわって書く作家がいる。 函館の物語を書き続けた佐藤泰志、紀州熊野を舞台にした「紀州サーガ」で知られる中上健次、最近だと大阪を書き続ける西加奈子がいる。多くの場合、作家と結びついた土… 続きを読む
ライター・イン・レジデンスin浦河体験記
2014年6月16日posted by 檀原照和
「本を書くために知らない土地へ逗留する作家の話」に出会ったのは、山川健一さんの『星とレゲエの島』(1985年)という小説が最初だった。ずいぶん昔読んだ本なので内容はあやふやだ。記憶に間違いがなければ、主人公は東京から逃げ… 続きを読む
新人作家の創作の場になったケルアックの家
2013年7月18日posted by 檀原照和
青森にある太宰治の斜陽館、鎌倉の吉屋信子記念館、茅ヶ崎の開高健記念館、神戸の倚松庵(いしょうあん。谷崎潤一郎の旧宅)など、大正、昭和の文豪たちの自宅を一般に開放し、見物させている例は少なくない。作品からは読み取れない彼ら… 続きを読む