ローカルメディアで〈地域〉を変える【第2回】を開講します。

2016年8月8日
posted by 「マガジン航」編集部

不特定多数のマスマーケットに向けた中央発信型のメディアが機能しなくなりつつある一方で、地域やコミュニティに根ざした”ローカルメディア”が各 地で活況を呈しています。こうしたローカルメディアはたんにコンテンツが魅力的であるだけでなく、その存在が新たな人の交流や、新しい地域ビジネスを生み つつあります。

「マガジン航」ではこうした動きに積極的にかかわる人を支援・育成するため、連続セミナー「ローカルメディアで〈地域〉を変える」を2016年7月より全3回の予定で開催します。


ローカルメディアで〈地域〉を変える(全3回)

《本セミナーのポイント》
・ローカルメディアが「問題解決のツール」であることを知る。
・メディアをつくることで、コミュニティのアイデンティティを強化する。
・地域文化を醸成し、東京中心の文化のあり方を相対化する。
・成功例から得られる教訓・方法論を共有し、「教材化」する。

《本セミナーに参加していただきたい方》
・地方自治体の首長、まちづくり事業担当職員
・地域に根ざした中小企業の経営者、広報担当者
・まちおこしや地域活性化、地域ブランディングにかかわる実務者
・ローカルメディアの制作・編集にかかわる実務者

このセミナーでは日本各地でローカルメディアの実践に関わる方を講師に迎え、テーマごとに具体的な方法論をうかがいます。全三回を通して受講いただくことで、ローカルメディアを運営する上でのノウハウが学べます。モデレーターは『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)の著者・影山裕樹と「マガジン航」編集発行人の仲俣暁生がつとめます。

今回開催するのは、この連続セミナーの第二回です。

第二回「メディアが地域にビジネスを産み出す」

今回のセミナーでは、『東北食べる通信』をはじめとする各地の特産の食べ物と情報誌を組み合わせたメディア、「食べる通信」の全国展開をてがける一般社団法人 日本食べる通信リーグのゼネラルマネージャー江守敦史氏と、地域ニュースメディアの草分け「みんなの経済新聞ネットワーク」のなかでも最初期に立ち上げられた「ヨコハマ経済新聞」編集長の杉浦裕樹氏を講師にお迎えします。

日時:9月9日(金)14:00-18:00(開場は13:30)
会場:devcafe@INFOCITY
渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル16F
http://devcafe.org/access/
(最寄り駅:東京メトロ・表参道駅)
定員:40名
受講料:8,000円(分科会・交流会への参加費込み)

【前売り券のお申し込みはpeatixにて】
http://peatix.com/event/187998/view


講師:

・江守敦史氏(一般社団法人日本食べる通信リーグ ゼネラルマネージャー)
・杉浦裕樹氏(NPO法人横浜コミニティデザイン・ラボ代表理事、「ヨコハマ経済新聞」編集長

《当日のタイムテーブル》
◎各登壇者による講演(各45分)
14:15〜15:00 江守敦史さん講演
15:05〜15:50 杉浦裕樹さん講演
15:50〜16:20 モデレーターを交えたディスカッション
(休憩)

◎分科会〜交流会
16:30〜17:15 分科会
17:15〜18:00 交流会

◎登壇者プロフィール

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江守敦史(えもり・あつし)

1972年、兵庫県西宮市生まれ、宝塚市育ち。首都圏在住。阪神淡路大震災後の96年に上京し、リクルート、アスキー、メディアファクトリーを経てKADOKAWAで編集長を務める。編集者としてのキャリアは雑誌9年、書籍10年。旅や食、新書、写真集、実用書など編集した本は百数十冊以上。仕事を通して様々な地域を巡るなか、その現状を目の当たりにし、そこに自身の「編集力」を生かしたく2015年4月退職。一般社団法人日本食べる通信リーグのゼネラルマネージャーとして、食べもの付き情報誌「食べる通信」を全国に広める活動を行っている。

「日本食べる通信リーグ」

「日本食べる通信リーグ」

「東北食べる通信」

「東北食べる通信」


杉浦裕樹(すぎうら・ひろき)
NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事、「ヨコハマ経済新聞」編集長。 学習院大学理学部を卒業後、音楽・ダンス・演劇やイベントの舞台監督を務める。2003年にICTを活用してまちづくりに取り組むNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボを設立し、2004年にWebメディア「ヨコハマ経済新聞」を創刊。2011年にシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」、2013年に市民ものづくり工房「ファブラボ関内」、2014年にメディア・データ可視化・スキルマッチング・クラウドファンディング機能を備える参加型WEBプラットフォーム「LOCAL GOOD YOKOHAMA」の運営を始めた。

「ヨコハマ経済新聞」

「ヨコハマ経済新聞」

「LOCAL GOOD YOKOHAMA」

「LOCAL GOOD YOKOHAMA」

◎モデレーター・プロフィール

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影山裕樹(かげやま・ゆうき)
1982年生まれ。編集者、プランニング・エディター。「スタジオボイス」、フィルムアート社編集部などを経て独立。アート/カルチャー書のプロデュース・編集、ウェブサイトや広報誌の編集のほか、各地の芸術祭やアートプロジェクトに編集者/ディレクターとして関わる。著書に『大人が作る秘密基地』(DU BOOKS)、『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)。「NPO法人 芸術公社」メンバー。「マガジン航」にて「ローカルメディアというフロンティアへ」を連載中。

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仲俣暁生(なかまたあきお)
1964年生まれ。編集者、文筆家。「シティロード」「ワイアード日本版(1994年創刊の第一期)」「季刊・本とコンピュータ」などの編集部を経て、2009年にボイジャーと「本と出版の未来」を取材し報告するウェブ雑誌「マガジン航」を創刊。2015年より編集発行人となる。著書『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、共編著『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)、『編集進化論』(フィルムアート社)ほか。

第三回目のセミナーは以下のテーマを予定しています。
■第三回 テーマ「地域に根ざした中小企業のメディアづくり」
(登壇者は決定次第、お知らせいたします)

なお、初回は以下の要領ですでに開催いたしました。

第一回「持続可能なまちづくりにメディアを活かす」
/2016/06/21/local-media-seminar-01/


※このセミナーは「マガジン航」が新たにはじめる、次世代メディアのあり方を探るための実践的な取り組み、通称「メディア塾」の第一弾です。

media-seminar

執筆者紹介

「マガジン航」編集部
2009年10月に、株式会社ボイジャーを発行元として創刊。2015年からはアカデミック・リソース・ガイド株式会社からも発行支援をいただきあらたなスタートを切りました。2018年11月より下北沢オープンソースCafe内に「編集部」を開設。ウェブやモバイル、電子書籍等の普及を背景にメディア環境が激変するなか、本と人と社会の関係をめぐる良質な議論の場となることを目指します。