7月8日から11日まで行われた東京国際ブックフェアに、アメリカの非営利組織Internet Archiveのピーター・ブラントリー氏が来日し、彼らが進めているBookServerプロジェクトと、その基礎をなす OPDS (Open Publication Distribution System) についてのプレゼンテーションと講演を行いました。
ブラントリー氏はこの BookServer プロジェクトの責任者であると同時に、電子書籍の規格であるEPUBの標準化を行っているIDPFのボードメンバーであり、グーグルの「ブック検索」集団訴訟の和解案に反対して組織された、Open Book Allianceの共同創設者でもあります。
9日に行われたこの無料公開セミナーの映像が YouTube で公開されていますので、「マガジン航」でもさっそくご紹介します。(当日のプレゼンテーション資料はこちらからダウンロードできます)。
彼らが OPDS を用いて進めている Open Library については、東京国際ブックフェアでボイジャーが配布したカタログに掲載した「ePUB 世界の標準と日本語の調和」という記事(「マガジン航」にも転載済み)もご参照ください。
▲ピーター・ブラントリー氏講演(前編)
▲ピーター・ブラントリー氏講演(後編)
「マガジン航」では以前にも、Internet Archive の中心人物であるブルースター・ケール氏を訪問した際の映像を公開しています。この機会にあわせてごらんください。
■関連記事
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執筆者紹介
- フリー編集者、文筆家。「シティロード」「ワイアード日本版(1994年創刊の第一期)」「季刊・本とコンピュータ」などの編集部を経て、2009年にボイジャーと「本と出版の未来」を取材し報告するウェブ雑誌「マガジン航」を創刊。2015年より編集発行人となる。著書『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、共編著『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)、『編集進化論』(フィルムアート社)ほか。
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