国際電子出版EXPOに今年もボイジャーが出展

2014年7月1日
posted by 「マガジン航」編集部

今年も明日2日から東京ビッグサイトにて、国際電子出版EXPOがはじまります(東京国際ブックフェアクリエイターEXPO東京などと同時開催)。「マガジン航」の発行元であるボイジャーも例年どおりブースを出展(西2ホール出入口すぐ。会場レイアウトはこちら)し、ブース内でのさまざまな催しが予定されています。以下、今年の見どころをご案内いたします(ボイジャー出展ブースについての詳細はこちら)。

多彩な登壇者によるスピーキング・セッション

まず、毎年お馴染みのボイジャーブース内でのスピーキング・セッションは、今年は以下の顔ぶれが予定されています(無料。詳細なタイムテーブルはこちら)。

初日の2日は作家の池澤夏樹さん、作家の藤井太洋さん、著作権問題に詳しい弁護士の福井健策さん、3日は「マガジン航」の常連寄稿者である出版エージェントの大原ケイさん、ボイジャーが発行する姉妹誌DOTPLACE編集長でもあるブックディレクターの内沼晋太郎さん、4日は漫画家の鈴木みそさんと「トキワ荘プロジェクト」の菊池健さん、雑誌『知日』の主筆である作家の毛丹青さんらが登壇します。このほか電子書籍ビジネスで現場をお持ちの各企業の方々や、ボイジャーの各部署のスタッフも登壇いたします。

■7月2日(水)

・「本を書く人たちへ 本を読む人たちへ」鎌田純子(ボイジャー 代表取締役)/林純一(ボイジャー 開発部部長)[10:30-11:30]
・「電子出版の今と未来」池澤夏樹(作家) [11:30-13:00]
・「誰のための著作権か」福井健策(弁護士) [13:00-14:10]
・「KDPが私の出発点だった」藤井太洋(作家)[14:20-15:30]
・「出版者が創るWebの未来 〜Webベースのデジタル出版を支援するYONDEMILL(ヨンデミル)〜」鐘ケ江弘章(フライングライン)/根岸智幸(ブックウォーカー)/稲泉広平(太田出版) [15:30-16:30]
・「作家・インディーズよ、暴れ回れ!」小池利明(ボイジャー Romancerエヴァンジェリスト)[ 16:30-17:30]

■7月3日(木)

・「eBookサービス あなたが本をつくるならこれだ!!」原田悠太朗(ボイジャー 事業部)[10:30-11:00]
・「コミックシーモア10周年 ブラウザビューアの導入と今後の展開」荒谷篤志(エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ)[11:00-12:00]
・「本と電子出版の逆襲」内沼晋太郎(ブックコーディネーター)[12:00-13:00]
・「時間と場所に連動した、デジタルコミックスのウェブブラウザ・リーディング」茨木政彦(集英社)/岡本正史(集英社)[13:00-14:00]
・「海を渡るドラえもん 「ローカライズ」で広がる文化」依田寛子(アルトジャパン)/マット・アルト(アルトジャパン)[14:00-15:00]
・「図書館から広げる電子書籍」花田一郎(大日本印刷 honto)[15:00-16:00]
・「アメリカ出版業界レポ2014 次なるステージへ」大原ケイ(出版エージェント)[16:00-17:00]

■7月4日(金)

・「これから読まれる電子本はこれだ!」小林尚道(ボイジャー 開発部)[10:30-11:00]
・「Yahoo!ブックストア成長の秘密」佐藤美佳(GyaO)/芝野克時(GyaO)[11:00-12:00]
・「BinBはすごいヤツ——講談社が取り組む試し読み活用法」高島恒雄(講談社)[12:00-13:00]
・「KDPが私の道を拓いた!」鈴木みそ(漫画家)/菊池健(NPO法人NEWVERY トキワ荘プロジェクト)[13:00-14:10]
・「本とネットとRomancer」大谷和利(テクノロジーライター)[14:20-15:30]
・「電子プロモによる中国『知日』月刊誌の拡散力」毛丹青(作家・『知日』主筆)[15:30-16:30]
・「メディアと書き手の連帯が欠かせない時代」萩野正昭(ボイジャー プロジェクト室長)[ 16:30-17:30]

また作家・インディーズのための電子出版システム「Romancer」のサービス開始にあわせて、7月4日(金)に無料セミナー「デジタルなら出来る――どうあなたは読者と手を組むか?」(14:30-15:30/無料公開セミナー会場/定員60名[当日先着受付順])も開催されます。

今年のテーマは『本とあなたをデジタルでつなぐ』

そして恒例のパンフレット、今年のテーマは『本とあなたをデジタルでつなぐ』。会場ブース内では印刷版の冊子が配布され、ウェブでもPDFとRomancer版で公開される予定です。今年の目次は以下のとおりです。

第1章 本を書くたち人へ 鎌田純子(ボイジャー 代表取締役)
第2章 本とネットとRomancer 大谷和利(テクノロジーライター)
第3章 アメリカ出版界で一体何が変わろうとしているのだろうか 秦 隆司(ブックジャムブックス編集主幹)
第4章 私たちに身方するメディアなどない 萩野正昭(ボイジャー プロジェクト室長)

会場ブースではスピーキング・セッション登壇者やボイジャーの関連書籍や、「Text: the next frontier」の文字が描かれたボイジャー創業当時のTシャツ(上図)の復刻販売も行われます。国際電子出版EXPOや、同時開催の東京国際ブックフェアやクリエイターEXPO東京にお越しの際は、ぜひボイジャーの会場ブースまで足をお運びください。

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なお、昨年の電子出版EXPOとボイジャーブースでのスピーキング・セッション、東京国際ブックフェアほかでの電子書籍関連の話題については、ライターの鷹野凌さんに「ブックフェアを見て歩いた3日間」という記事で詳しく報告していただきました。今年も会期終了後にレポート記事を掲載する予定です。

執筆者紹介

「マガジン航」編集部
2009年10月に、株式会社ボイジャーを発行元として創刊。2015年からはアカデミック・リソース・ガイド株式会社からも発行支援をいただきあらたなスタートを切りました。2018年11月より下北沢オープンソースCafe内に「編集部」を開設。ウェブやモバイル、電子書籍等の普及を背景にメディア環境が激変するなか、本と人と社会の関係をめぐる良質な議論の場となることを目指します。