カテゴリー「連載企画」の記事一覧

小説の”古層”へ

2022年11月28日
posted by 藤谷 治

第35信(藤谷治から仲俣暁生へ) 仲俣暁生様 10月半ばの僕のフェイスブックの記事に、仲俣さんが恐らくは何の気なしに「時代小説なんてどうですか」と書いた、その一言に自分でも驚くほど触発されて、今の僕は平将門についてあれこ… 続きを読む

様式によって動き出すものがある

2022年9月24日
posted by 仲俣暁生

第34信(仲俣暁生から藤谷治へ) 藤谷治様 暑さ寒さも彼岸までという昔からの言葉どおり、台風14号が通過した後の東京はすっかり涼しくなりました。私が仕事場にしている部屋は陽当りがよすぎて、夏の間はどんなにエアコンを強くか… 続きを読む

新しい野蛮状態の先へ

2022年8月18日
posted by 藤谷 治

第33信(藤谷治から仲俣暁生へ) 仲俣暁生様 降れば水害、照れば灼熱という日本の夏を、青息吐息というほどではないにせよ、息苦しく暮らしているうちに、広い社会では恐ろしい出来事が次々に起こりました。七月には元首相が選挙の応… 続きを読む

井上ひさしの蔵書はその後、どうなったのか ── 遅筆堂文庫山形館訪問記 

2022年8月15日
posted by 西牟田靖

コロナ禍に入って2年以上がたち、感染状況が落ち着いてきた2022年の6月、僕は旅に出た。目的地は山形県。ここは僕にとって、ずっと心残りだった地域。47都道府県の中で唯一宿泊したことがなかった。それに井上ひさしの蔵書を収め… 続きを読む

荒廃を描くことを恐れぬ大人の小説を

2022年5月30日
posted by 仲俣暁生

第32信(仲俣暁生から藤谷治へ) 藤谷治様 5月の連休前に偶々手に入れたレイモンド・チャンドラーの新訳版『長い別れ』(田口俊樹訳、創元推理文庫)が思いのほか新鮮で面白く、SNSでもつぶやいたとおりゴールデンウィークはこの… 続きを読む