アマゾンのキンドルが世界各地から利用できるようになったこともあり、電子書籍への注目が集まっているので、電子書籍事情を調べてみた。 今はまだ発展途上で、いろいろな端末がいろいろな形式で流通しているようで、ただ混乱してしまった。
スウェーデンの電子書籍は、Bonnierförlagen, Natur och Kultur らの出版社によって2000年に設立されたElib ABによってデジタル化され、流通が行なわれている。 読書用のプログラムは標準のEPubも少しふえているようだが、Adobe Digital Edition, Mobipocket, MsReader, Touch & Turn の四種類から選べるようになっている。
便利なのは、住んでいる地域の図書館で借りられる電子書籍を、Elibサイトから直接ダウンロード出来るサービスだ。実際にダウンロードする前にAdobeIDを取得しておき、無料のAdobe Digital Editionをダウンロードし、借りられる電子書籍を選んでクリックするだけ。(但し、図書館の貸し出しカード番号の入力が必要) 貸し出し期間の一週間が過ぎれば自動的にアクセスできなくなる。これなら、図書館に出かけられない人々にも簡単に自宅でアクセスできるので便利だと思った。
尚、北欧文学をボランティアの手でデジタル化している、ルネベリー・プロジェクトで、各種の古典がオンラインで読めるのでのぞいてみよう。
■関連映像
A Reading Revolution (CBSNewsOnline)
※スウェーデンの映像ではありません。
(HokuoWatch 北欧Watch2009.10.9からの転載)
執筆者紹介
- (北欧Watch)
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