第5信(仲俣暁生から藤谷治へ) 藤谷治様 先日はある文芸誌の新人賞パーティーで、久しぶりにお目にかかれて楽しかったです。ふだんああいう場に出向くことは少ないのですが、「小説家」や「文芸評論家」が抽象的な存在ではなく、姿か… 続きを読む
カテゴリー「連載企画」の記事一覧
あまりにも「小説」が足りない
2018年10月4日posted by 藤谷 治
第4信(藤谷治から仲俣暁生へ) 仲俣暁生様 今年の九月は、雨の降らなかった日が二日しかなかったと、テレビの気象予報士がいっていました。洗濯物は乾かず、出かけるのも億劫です。 それなら家にいて仕事がはかどるかというと、そう… 続きを読む
いまこそ言葉のキャッチボールが必要だ
2018年10月1日posted by 仲俣暁生
先月から小説家の藤谷治さんとの往復書簡「創作と批評と編集のあいだで」を始めた。この連載をはじめた意図は第1信の「本の激変期のなかでどう生きるか」に書いたので繰り返さないが、同世代の信じられる小説家との言葉のやりとりに静か… 続きを読む
遠近法、あるいは「教養」の再構築
2018年9月28日posted by 仲俣暁生
第3信(仲俣暁生から藤谷治へ) 藤谷治様 お返事をしそこねている間に、すっかり秋になりました。先のメールで藤谷さんからは小説をめぐる「消費側の保守化」、そして僕が以前についSNSでつぶやいてしまった「ド文学」という言葉に… 続きを読む
近代文学の息の根が止まったあとに
2018年9月18日posted by 藤谷 治
第2信(藤谷治から仲俣暁生へ) 仲俣暁生様 僕が「フィクショネス」を始めたのは1998年7月のことでした。仲俣さんは最初期のお客さんでしたから、なんてことでしょう、知り合ってもう20年にもなるわけです。1998年は平成1… 続きを読む