第2信(藤谷治から仲俣暁生へ) 仲俣暁生様 僕が「フィクショネス」を始めたのは1998年7月のことでした。仲俣さんは最初期のお客さんでしたから、なんてことでしょう、知り合ってもう20年にもなるわけです。1998年は平成1… 続きを読む
藤谷 治さんによる記事一覧
都市と土着〜「ローカルメディアで〈地域〉を変える」に参加して
2016年8月9日posted by 藤谷 治
「都会的なもの」と「土着的なもの」の軋轢を、探偵小説の形で書けないだろうかと、あれこれ考えている。 土地に根付いて生きる、というのがどういうことか、僕にはよく判らない。悪い意味での都会人(先祖代々の継承は何もなく、個人主… 続きを読む
新刊小説は滅亡について考えた方がいい
2015年12月4日posted by 藤谷 治
雑誌「ダ・ヴィンチ」から「本をめぐる物語」を依頼された時、僕のよくない癖が出た。 依頼を逆手に取って、おそらくは先方の望んでいないであろう小説を書いてしまったのだ。前にも「卒業をめぐる物語」を依頼されて、いつまでたっても… 続きを読む
音楽教育理数系編入論【後篇】
2015年6月5日posted by 藤谷 治
現在もそう教えているなら、とんでもない話だが、僕が小中学校に通っていた頃には、J.S.バッハのことを「音楽の父」なんて教わっていた。 これは端的にいって嘘である。「音楽の父」とはつまり「西洋音楽の創始者」の謂いだろうが、… 続きを読む
音楽教育理数系編入論【前篇】
2015年6月3日posted by 藤谷 治
『学校で教えてくれない音楽』(大友良英著・岩波新書)という書名はトリッキーである。著者が意図したわけではないだろうが、言葉の(日本語とは限らない)曖昧さが潜んでいるのである。 おそらく著者は、これを「学校で教えてくれない… 続きを読む