『マガジン航』創刊にあたって
「本」や「出版」はそもそも、とても個人的な営みです。それが、いつの間にか見えない線引きがなされ、見えない壁に阻まれて、窮屈さの代名詞になってしまいました。もっと自由でありたい。そう考えて、自分たちで見つめ直すことにしました。
『マガジン航』は、「本と出版の未来」を考えるためのメディアであることを志向します。私たちなりの取材をし、討議し、その結果やプロセスを含めた問いかけを、ここに明らかにしていこうと思います。また30年間この仕事に献身してきたボイジャーの創業者ボブ・スタインのプロジェクト、The Institute for the Future of the Bookと提携し、彼らのブログIf:bookからの記事を随時、翻訳・転載していきます。
電子メディアと紙の本、それぞれの現場で「本と出版の未来」について思いをはせている、多くの方の参加をお待ちしています。
『マガジン航』
発行人・萩野正昭
編集人・仲俣暁生
[2009年10月20日・第一期「マガジン航」の創刊の辞です]