テクノロジーライターの大谷和利です。早速プレゼンテーションを始めていきたいとおもいます。
ここにLIFEという字が出ております。人生ということですね。むかし僕が「地獄の黙示録」という映画を見たときに非常に面白い言葉があったのです。それは何かというと、「人生の中に何かが隠されている。それは、もしもという言葉である」というフレーズでした。まさに人生というのはもしも何があったら、その連続だとおもいます。
それと同じようにiPhoneというのは、電話であってインターネットデバイスですが、これを見つめていたときにiPhoneというのは「i(アイ)」「hon(本)」、自分の本ではないかとおもいつきました。実際に今日のテーマとしてはそのiPhoneが、「i(アイ)」「hon(本)」になっていくというようなお話をしたいとおもいます。まさに電子書籍のパラダイムシフトということがいえるでしょう。
私はテクノロジーライターが本業ですが、原宿でデザイングッズを扱うセレクトショップ「アシストオン」の経営に参加しています。それから、Macintoshその他マルチOSの開発環境をサポートするプログラマーをサポートしていくNPO団体“MOSA”(Multi OS Software Association)の副会長もしております。今日はまさにボイジャーさんのために電子書籍が今後どうなっていくのかというようなお話をしたいとおもいます。
ちょうど今日、たまたま僕の新刊『ジョブス流仕事術』の発表というものがありました。昨年「iPod を作った男」「iPhoneを作った会社」という本がアスキー新書から出まして、これをさっそく萩野さんの方からお話があって電子化したけれど、出せなかったという経緯があります。その点については後ほどお話しします。
今日発売のものは第3の新書ということで『ジョブス流仕事術』といいます。今日はビジネスデーということで業界の方が多いでしょうが、今回の新書はですね、キャッチコピーが「意外と真似できる」になってます。
実は2冊目の本は、編集部の方でつけましたけども、キャッチコピーが「真似したら絶対につぶれる」になっていたんです。「真似したら絶対つぶれる」というのが2冊目だったのに、3冊目になったら「意外と真似できる」と。このあたりは編集部の非常にマーケティング意図が出ているとおもうんですが、順番が逆でなくてよかったかなと。真似できるとおもって買ったら、次で絶対つぶれるといわれたら困ります、順番が逆で助かったというようなお話です。
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執筆者紹介
- 2009年10月に、株式会社ボイジャーを発行元として創刊。2015年からはアカデミック・リソース・ガイド株式会社からも発行支援をいただきあらたなスタートを切りました。2018年11月より下北沢オープンソースCafe内に「編集部」を開設。ウェブやモバイル、電子書籍等の普及を背景にメディア環境が激変するなか、本と人と社会の関係をめぐる良質な議論の場となることを目指します。
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