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マルチメディア創世記から25年

20年前の今週、ロバート・ウィンターによるCDコンパニオン『ベートーベン第9交響曲』が出版された。このプロモーション・ビデオを見て、『ベートーベン第9交響曲』が640×400ピクセルの白黒ディスプレイを繋いだMacintoshに向けた作品だったことを知るのは大切だ。この作品を皮切りに、短かい期間ではあるが、1990年代の前半にはCD-ROMの黄金時代があった。そこで、この作品の誕生20周年を記念し、ボイジャーが過去に出版したCD-ROMのプロモーション・ビデオを、これから年末にかけて、順次公開していくことにする。

さらに1984年の感謝祭の直前、つまり25年前の今週には、(ボイジャーの前身である)クライテリオン社が創立されている。クライテリオン・コレクションの第一弾は、『市民ケーン』と『キング・コング』のレーザーディスク版だった。

この映像では、批評家のレナード・マルティンが視聴者にクライテリオンを紹介している。ここに登場するロジャー・スミスはクライテリオンの創立者の一人。また当時、ロサンゼルス郡立美術館の映画キュレーターだったロン・ヘイヴァーは、クライテリオン版『キング・コング』に収められた本編とは別の音声トラックのなかで、『キング・コング』の魅力をリアルタイムで伝える見事な解説をしてくれた。

のちには変わってしまったが、1984年当時のクライテリオン社のオリジナル・ロゴは「本がディスクになる」というアイデアに基づいていた。マイクロプロセッサーが進化し、すべてのメディア機器に必然的に組み込まれるようになれば、人々のメディアに対する理解や使用法は大きく変化するだろう、という当時の認識を、このロゴは象徴していた。

このカードは1984年6月に行われた全米書店大会(現在のブックエキスポ・アメリカ)のときに配ったものである。

(日本語訳: 編集部)

■この記事のオリジナルはこちら
Two anniversaries(if:book)
The CD-Companion to Beethoven’s Ninth Symphony by Robert Winter(if:book)

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