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ヨーテボリ・ブックフェアへのブックバス

2010年9月23日~26日、スウェーデン第二の都市ヨーテボリで毎年開催されている北欧最大のブックフェアー、ヨーテボリ国際ブックフェアが今年はアフリカをテーマに開催された。私にとっては2005年以来5年振りの訪問となる。

今回は、本のブログ、出版社、バス会社などが協力して、ストックホルムからヨーテボリまで、本のブログを書いているブロガーのために運行してくれた無料バスを利用させてもらった。片道約600キロの行程を朝6時に出発し昼過ぎにブックフェア着、帰路は同日夜8時ヨーテボリ発、ストックホルムには約6時間後の翌朝2時着という強行軍だった。

車内ではスポンサーによって簡単な朝食、新聞、本、フルーツなどが提供され、各シートには電源の差し込み口がありWifiも利用できたので、オーディオブックのストリーミングサイトによる試聴プログラムが希望者に提供されていた。また道中新進作家達による自作の朗読やインタビュープログラムが用意されていたので、片道6時間はあっという間に過ぎ、快適なバスの旅となった。

ブックフェアに参加する本ブロガーのために用意された無料の「ブックバス」

上の写真は本のブログBokhora や Pocketblogg、ペーパーバック出版社のPiratförlaget、オーディオブックのストリーミングサイトLaudio.se などの協力で本ブロガーに提供された無料バス。SwebusがTwitterFacebookYouTubeを通じてブックバスから車内イベントをレポートしている。

出版社からブックバス利用者に提供された本の例。

これらの本は2万人の会員を持つ読者SNS、Boktipsetが本の選択に協力した。しかし本は重い。全て電子書籍としてダウンロード出来れば確かに荷物は少なくなる。

上の映像は、耳と鼻にピアスをして皮ジャケットに身を包みデビュー作”Udda” の紹介とインタビューに答えるSara Lövestam

こちらは車内で前日に発売されたばかりのDavid Kushnerとの共著を朗読、創作過程のエピソードを語るジャーナリスト作家Nuri Kino

こちらはAgnes Hellströmによるデビュー作の朗読とインタビュー。

ブックバスのこのような様々な取り組みを見ていて、ミュージシャンたちがもはやCDではなく、演奏活動に活路を見出しているのと同じことが本の著者たちにも起こっていると感じた。ブックバスは本のツアー活動だ。

デジタル化が進んだ時、電子書籍の販売だけでなく、映画化、テレビドラマ化、講演や朗読、読者との交流イベントなど、ソーシャルメディアを駆使したマーケティング活動がますます大切になってゆくのだろう。

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