カテゴリー「書評」の記事一覧

政治参加の多様性とメディア

2015年11月5日
posted by 工藤郁子

今年はいつになく「政治」に注目が集まった。そこで散見されたのは、直接参加への過剰な期待か、免罪符としての民意の利用か、現状への諦念だった。しかし、社会学者の高原基彰氏の言葉を借りれば、「『大衆の直接的政治参加』と『選挙が… 続きを読む

音楽教育理数系編入論【後篇】

2015年6月5日
posted by 藤谷 治

現在もそう教えているなら、とんでもない話だが、僕が小中学校に通っていた頃には、J.S.バッハのことを「音楽の父」なんて教わっていた。 これは端的にいって嘘である。「音楽の父」とはつまり「西洋音楽の創始者」の謂いだろうが、… 続きを読む

音楽教育理数系編入論【前篇】

2015年6月3日
posted by 藤谷 治

『学校で教えてくれない音楽』(大友良英著・岩波新書)という書名はトリッキーである。著者が意図したわけではないだろうが、言葉の(日本語とは限らない)曖昧さが潜んでいるのである。 おそらく著者は、これを「学校で教えてくれない… 続きを読む

聖なるテクノロジー〜『テクニウム』の彼方へ

2015年4月13日
posted by 服部 桂

60年代の米西海岸のカウンターカルチャー全盛期に、トム・ウルフの『クール・クールLSD交感テスト』の主人公ケン・キージーがスチュアート・ブランドに連れられて、マウスの発明者として有名なダグラス・エンゲルバートが開発してい… 続きを読む

『グーテンベルクからグーグルへ』を読む

2009年10月13日
posted by 仲俣暁生

慶應大学出版会から、ビーター・シリンズバーグという見慣れない著者による『グーテンベルクからグーグルへ―文学テキストのデジタル化と編集文献学』 という本が出ている。昨日の東京新聞に私も短い書評を寄せたが、朝日新聞にも小杉泰… 続きを読む