カテゴリー「書評」の記事一覧

『EPUB戦記』が伝える書物電子化への苦闘

2016年9月28日
posted by 小林徳滋

小林龍生さんの『EPUB戦記――電子書籍の国際標準化バトル』(慶應義塾大学出版会)はデジタルによる出版の黎明期を豊富なエピソードとともに伝えるものであり、また新しい本の姿を探求してきた記録と、いまなお残る課題を示している… 続きを読む

テクノロジーの中年

2016年9月5日
posted by 荒木優太

ケヴィン・ケリーの新刊『〈インターネット〉の次に来るもの――未来を決める12の法則』(NHK出版、2016)の原題はThe Inevitable、即ち『不可避なもの』である。なにが不可避なのか? テクノロジーの進歩に伴っ… 続きを読む

出版営業が『まっ直ぐに本を売る』を読む

2016年6月13日
posted by 湯浅 創

4年前の秋の夕暮れ。1時間に1本のローカル線の駅から歩いて20分。バスも廃線となった北関東の幹線道路脇を私はテクテクと歩いていた。世間では涼しくなってきたとほざいているが、注文書を入れた重いかばんとともにいるので、汗だく… 続きを読む

メディアは(常に)スパムか?

2016年1月25日
posted by 工藤郁子

新しいメディアが登場すると、理想を仮託しがちだ。とくにインターネットは、公共性を支えるプラットフォームとして期待される傾向があったというのは、社会学者の佐藤俊樹氏が指摘するとおりである(『社会は情報化の夢を見る』)。しか… 続きを読む

政治参加の多様性とメディア

2015年11月5日
posted by 工藤郁子

今年はいつになく「政治」に注目が集まった。そこで散見されたのは、直接参加への過剰な期待か、免罪符としての民意の利用か、現状への諦念だった。しかし、社会学者の高原基彰氏の言葉を借りれば、「『大衆の直接的政治参加』と『選挙が… 続きを読む